多汗症解消マニュアル

   

多汗症は手術で治せる

多汗症とは、通常とは比べ物にならないほどの大量の汗をかく症状のことをいいます。通常は、気温が高い時期や運動をした後などに汗をかくのが一般的です。汗をかくことで汗が蒸発する時に体温が奪われるので、体温上昇を予防することができます。それが多汗症の場合には、そういった状況ではないにもかかわらず汗をかいてしまいます。全身に汗をかく場合もありますし、手のひらやワキなど特定の部分に汗をかく場合もあります。
また、大量の汗が原因で日常生活に支障をきたしていることも多いようです。例えば、握手をする際に手がべったりするので恥ずかしいとか電車の中で全身が汗で濡れてしまっているというった状況はよくあります。会社で紙の資料を扱っていると、汗でインクが滲んでしまうので仕事がスムーズに進まないようなことも起こります。そういった出来事が精神的な負担になって、ストレスにつながることもあります。人と握手やハグをするのが嫌だったり、職場で人の目が気になるなど精神面の不調を抱えていることも少なくありません。
多汗症の治療には、内服療法やボトックスを注射する方法など色々な方法があります。汗をかく原因をきちんと見極めて、それにあった治療を行うことが重要です。色々ある治療法の中でも、最も効果的な方法として知られているのが剪除法(皮弁法)という手術になります。剪除法(皮弁法)は、ワキから出る汗に悩んでいる人に効果的な治療方法です。美容外科クリニックや美容皮膚科などで多く行われています。
手術を行う際には、まず局所麻酔を施してワキの部分の皮膚を2cmから5cm程度切開します。それから皮膚を裏返して、ワキの下にある汗腺を医師が確認しながら取り除いていく治療方法になります。ワキの下は、体の中でも汗腺が多い部位と言われています。汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、多汗症の原因となるのはエクリン腺です。アポクリン腺から分泌される汗には、アンモニアや脂質、タンパク質などが含まれているのでワキガの原因になります。汗そのものに臭いはありませんが、皮脂と混じって常在菌に分解されることで臭いが発生するからです。そのため剪除法(皮弁法)は、ワキガ治療にも用いられます。エクリン腺の汗には微量の塩分しか含まれておらず、ベタベタする感じはありません。主に体温調節の役割を担っています。エクリン腺の場合には構造上、全てを取り除くことはできません。ただし、吹き出すような汗は抑えることができますし、通常の生活を営めるようになります。ワキガと併発していることも多いので、汗や臭いを軽減することができるのが大きなメリットです。
ただし、剪除法(皮弁法)は医師の腕によって効果に差があるというデメリットもあります。医師の腕が未熟な場合には、汗腺を取り残してしまうこともあるようです。汗腺が残っていれば、それだけ再発するリスクも高くなります。手術を検討する場合には、過去の実績や経験などを考慮して信頼できるクリニックを選ぶ必要があります。汗腺をしっかり取り除こうと思うと傷は大きくなってしまいますが、汗腺が多く残っているとせっかく手術をした意味がありません。取り残しが多ければ、再度手術が必要になることもあります。
その他にも多汗症治療として挙げられるのは、交感神経遮断術という手術法です。交感神経遮断術とは、胸部交感神経をブロックすることで汗を抑える治療法になります。交感神経遮断術は、主に手のひらに汗をかく人に用いられる治療法です。手のひら以外の部位には効果がないことも多く、場合によっては逆効果になることもあります。ワキ汗の治療には用いられません。

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